近畿大学医学部附属病院 免疫学教室

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腫瘍による免疫抑制因子は個々の患者毎に異なり、複数の因子が複雑に関与していることから、最適ながん免疫治療を提供するためには、時間・空間的にダイナミックな免疫応答を患者毎に評価することが重要です。患者毎のがん免疫応答を総合的に評価し、最適な治療の組み合わせを選択することを可能にするための研究が求められています。本講座は、これからのがん免疫治療を成功に導くポイントである「個別化」と「複合化」に対応するがん免疫治療の開発を目的としています。

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当教室の研究内容

免疫学教室では、がんに対する免疫応答を
分子レベル・細胞レベル・個体レベルで詳細に解析し、
ダイナミックな腫瘍免疫を理解し、免疫制御に基づく
がん免疫治療法を開発することを目的に研究しています。
がん免疫治療のバイオマーカーの
探索、および免疫制御技術の開発を行なっています。

基本方針
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研究内容の詳細
  • 1.抗腫瘍免疫応答の解析
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  • 2.ネオアンチゲン
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共同研究
ネットワーク
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ニュースNews

  • ニュース2026/9/3当研究室の論文が Cells「Editor’s Choice」に選出されました

    当研究室の研究成果 “NeoPAIR-T: Functional Mapping of Neoantigen–TCR Pairs Using a CRISPR-Engineered Jurkat Reporter System” が、国際学術誌 Cells の Editor’s Choice に選出されました。 Editor’s Choiceは、同誌に掲載された論文の中から、Scientific Editorsが特に読者の関心が高く、研究領域において重要と考える論文を選出するものです。2025年には Cells に約2,000報の論文が掲載されており、そのうちEditor’s Choiceに選出されている論文は約1割です。 本研究では、がん細胞に生じた遺伝子変異由来のネオアンチゲンと、それを認識するT細胞受容体(TCR)の組み合わせを機能的に同定するため、CRISPRにより改変したJurkat reporter細胞を用いた新たな評価系 「NeoPAIR-T」 を開発しました。 NeoPAIR-Tは、患者ごとに異なるネオアンチゲンとTCRの組み合わせを効率的に評価することを可能にし、今後の個別化がん免疫療法、特にネオアンチゲン特異的TCR-T細胞療法の開発への応用が期待されます。

  • ニュース2026/8/31総説論文が掲載されました

    熊谷健一先生(東京大学医学部附属病院ほか)を筆頭著者、当教室の垣見和宏教授を責任著者とする総説論文が、Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology に掲載されました。本論文では、周術期免疫チェックポイント阻害療法によって変わりつつある口腔がん治療について、前駆疲弊T細胞(TPEX)と終末疲弊T細胞(TEX)、腫瘍所属リンパ節(TdLN)などの観点から解説し、外科治療と腫瘍免疫学を統合する重要性について論じています。論文タイトルThe immunological window in oral cancer: Integrating the progenitor exhausted T cells/terminally exhausted T cells axis and tumor-draining lymph nodes into oral and maxillofacial surgical practice著者Kenichi Kumagai, Yoshiki Hamada, Akihisa Horie, Kazuto Hoshi, Kazuhiro Kakimi

  • ニュース2026/8/4【論文掲載のお知らせ】周術期がん免疫療法における「所属リンパ節」の新たな役割に関する総説論文を Immuno 誌に発表しました

    【概要】 がん所属リンパ節(tdLN)は、従来「転移の経路(Metastatic Gateway)」として切除や放射線照射の対象と捉えられてきました。しかし本総説では、術前免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療において、tdLNが幹細胞様/前駆型疲弊T細胞(TPEX)を維持し、全身へ抗腫瘍T細胞を供給する「免疫リザーバー(Immune Reservoir)」として決定的な役割を果たすメカニズム(tdLN-reservoir model)を整理しました。がん種別の最新臨床エビデンスを交えつつ、周術期免疫療法の最適化や、外科手術・放射線治療との統合(Immune-Guided Surgery)に向けた概念を多角的に解説しています。 周術期がん免疫療法のメカニズムや、リンパ節の免疫学的意義について知識を整理される際、臨床の先生方にも役立つ参考文献となれば幸いです。論文タイトル: From Metastatic Gateways to Immune Reservoirs: Reframing Tumor-Draining Lymph Nodes in Perioperative Cancer Immunotherapy著者: Kazuhiro Kakimi*, Yukari Kobayashi, Koji Nagaoka (*責任著者)掲載誌: Immuno 2026, 6(3), 47DOI: https://doi.org/10.3390/immuno6030047

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