近畿大学医学部附属病院 免疫学教室

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腫瘍による免疫抑制因子は個々の患者毎に異なり、複数の因子が複雑に関与していることから、最適ながん免疫治療を提供するためには、時間・空間的にダイナミックな免疫応答を患者毎に評価することが重要です。患者毎のがん免疫応答を総合的に評価し、最適な治療の組み合わせを選択することを可能にするための研究が求められています。本講座は、これからのがん免疫治療を成功に導くポイントである「個別化」と「複合化」に対応するがん免疫治療の開発を目的としています。

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当教室の研究内容

免疫学教室では、がんに対する免疫応答を
分子レベル・細胞レベル・個体レベルで詳細に解析し、
ダイナミックな腫瘍免疫を理解し、免疫制御に基づく
がん免疫治療法を開発することを目的に研究しています。
がん免疫治療のバイオマーカーの
探索、および免疫制御技術の開発を行なっています。

基本方針
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研究内容の詳細
  • 1.抗腫瘍免疫応答の解析
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  • 2.ネオアンチゲン
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共同研究
ネットワーク
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ニュースNews

  • ニュース2026/8/4【論文掲載のお知らせ】周術期がん免疫療法における「所属リンパ節」の新たな役割に関する総説論文を Immuno 誌に発表しました

    【概要】 がん所属リンパ節(tdLN)は、従来「転移の経路(Metastatic Gateway)」として切除や放射線照射の対象と捉えられてきました。しかし本総説では、術前免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療において、tdLNが幹細胞様/前駆型疲弊T細胞(TPEX)を維持し、全身へ抗腫瘍T細胞を供給する「免疫リザーバー(Immune Reservoir)」として決定的な役割を果たすメカニズム(tdLN-reservoir model)を整理しました。がん種別の最新臨床エビデンスを交えつつ、周術期免疫療法の最適化や、外科手術・放射線治療との統合(Immune-Guided Surgery)に向けた概念を多角的に解説しています。 周術期がん免疫療法のメカニズムや、リンパ節の免疫学的意義について知識を整理される際、臨床の先生方にも役立つ参考文献となれば幸いです。論文タイトル: From Metastatic Gateways to Immune Reservoirs: Reframing Tumor-Draining Lymph Nodes in Perioperative Cancer Immunotherapy著者: Kazuhiro Kakimi*, Yukari Kobayashi, Koji Nagaoka (*責任著者)掲載誌: Immuno 2026, 6(3), 47DOI: https://doi.org/10.3390/immuno6030047

  • ニュース2026/3/10「Nishi memorial award in gastric cancer」 を受賞

    近畿大学医学部免疫学教室 准教授 長岡孝治が、第98回日本胃癌学会総会において 「Nishi memorial award in gastric cancer」 を受賞しました。本賞は、日本胃癌学会の英文誌「 Gastric Cancer」 に掲載された論文の中から選出されるもので、胃がんの基礎研究、病理、内視鏡、手術、化学療法などの分野において、最も優れた学術論文に対して授与される権威ある賞です。受賞対象となった論文は、胃がん腹膜播種に対する新たな免疫治療戦略に関する研究で、ネオアンチゲンmRNAワクチンが抗腫瘍免疫を誘導し、抗PD-1抗体療法を支える可能性を示したものです。https://link.springer.com/article/10.1007/s10120-026-01721-2受賞論文Title: Neoantigen mRNA vaccines induce progenitor-exhausted T cells that support anti-PD-1 therapy in gastric cancer with peritoneal metastasisGastric Cancer 2025; 28: 825-836

  • ニュース2025/12/1論文発表のお知らせ(Cells 2025)

    近畿大学医学部 免疫学教室(長岡孝治、⼩林由香利、垣見和宏)は、患者ごとに存在するネオアンチゲンと、それを認識するT細胞受容体(TCR)を高精度に同定する新規プラットフォーム「NeoPAIR-T」を開発し、その成果が Cells 誌に掲載されました。 NeoPAIR-T は、 CRISPR/Cas9で改変したJurkatレポーターT細胞、 患者由来のEBV-LCL APC、 網羅的なネオアンチゲン・タンデムミニジーン(TMG)技術 を統合した、機能に基づくネオアンチゲン–TCR同定システムです。 従来の「膨大な予測ペプチドを1つずつ検証する」手法と比べ、NeoPAIR-Tは検証量を約95%削減しながら、本当に腫瘍を認識するT細胞を迅速に特定できる点が最大の特徴です。 本技術は、 ✔ 個別化がんワクチン ✔ TCR-T細胞療法 ✔ ネオアンチゲン研究全般 において、新たな加速装置となることが期待されます。Nagaoka K, Kobayashi Y, Kakimi K. NeoPAIR-T: Functional Mapping of Neoantigen-TCR Pairs Using a CRISPR-Engineered Jurkat Reporter System. Cells. 2025 Nov 14;14(22):1789.

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