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Why combine and why neoadjuvant? Tumor immunological perspectives on chemoimmunotherapy in triple‑negative breast cancer
関西医科大学の杉江教授と乳がんに関するがん免疫の総説を発表しました。トリプルネガティブ乳がん(TNBC)における化学免疫療法の腫瘍免疫学的側面に焦点を当てています。具体的には、免疫チェックポイント阻害剤(ICIs)の単剤療法の限界、化学療法との併用がなぜ有効なのか、そして術前補助療法(ネオアジュバント療法)が術後補助療法(アジュバント療法)に比べて優れている理由について詳細に解説しています。論文は、腫瘍微小環境(TME)におけるT細胞疲弊やエピジェネティックな瘢痕化がICIの有効性を妨げるメカニズムを説明し、腫瘍を排出するリンパ節(TDLNs)が免疫応答の活性化と増幅に果たす重要な役割を強調しています。さらに、転移性および早期のTNBCに対する現在の治療戦略、免疫関連有害事象(irAEs)の管理、バイオマーカーの発見、およびICI耐性克服のための将来の課題についても考察しています。乳癌以外のがん免疫にも参考になると思います。興味がある方はぜひ読んでください。